牧師館から

ごあいさつ 牧師・芳賀繁浩(はが・しげひろ)



豊島北教会のホームページをご覧いただきありがとうございます。

教会に関心のある方、礼拝に行ってみたいと思っておられる方が、教会に足を運んでいただくきっかけになればと思っています。

キリスト教には、(残念なことではありますが)たくさんの教会があり、それぞれに考え方や教会のあり方について違いがあります。このホームページに記されていることも、キリスト教の公式見解というものではなく、わたしたち豊島北教会では(だいたい)こんな風に考えています、といった感じのものです。

いろいろ疑問を持たれる方も多いと思います。どうぞ教会にいらしてくださり、直接尋ねていただければと思います。

ハロウィンって教会のお祭りですか?

 違います。でも全く無関係というわけでもありません。

 最近、日本でもハロウィンが盛んです。10月の声を聞くと、テーマパークからコンビニまで、カボチャとモンスターで溢れるようになります。

 外国から来たお祭りだからキリスト教に関係しているのではと思われても不思議ではありませんが、どんなに西洋風でも、そこにイエス様がいなければ教会のお祝いではありません。

 ハロウィンは、古代ケルト人のお祭りでした。ケルト人にとって1年の終わりである10月31日は、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられていました。同時に悪霊も出てくるため、身を守るために仮面を被り、魔除けの焚き火を焚きました。これがカボチャ(元々はカブ)の提灯と、仮装した子どもたちの「お菓子をくれないと悪戯するぞ」に変わったと言われています。

 行事そのものに教会との関係はないのですが、その名前には関わりがあります。というのも「ハロウィン」の語源が、"All Hallows"(全ての聖徒「の日」)のeve(前夜)だとされているからです。ローマ・カトリック教会が、「諸聖人の日」として、全ての聖人をお祝いする日として定めたのが11月1日だったために、その前夜の10月31日のケルト起源の諸行事が「ハロウィン」と呼ばれるようになったと言われています。

 こういうわけですから、ハロウィンは教会のお祝いとして行われることはありません。カトリック教会を含めキリスト教の多くの教派では、民間行事として楽しむことを認めてはいるものの、どちらかと言えば否定的です。

 特に、プロテスタントの教派にとっては、10月31日は、ルターが「95箇条の提題」を張り出して宗教改革が始まった日として、「宗教改革記念日」として記念しているのでなおさらです。もっとも、なぜルターがこの日に「95箇条」張り出したかと言えばこの日が「諸聖人の日」の前日だっからで、その意味ではハロウィンとかぶっているのは当然ではあります。

 秋の終わりと冬の始まりという、多くの民族にとって特別なものとされてきた日を巡っての諸宗教の競い合いという性格もある10月31日ですが、ルターにならって、神のみ言葉によって実りを感謝し闇に備えるときとしていただくのはどうでしょうか。


牧師・芳賀繁浩 プロフィール

1961年、福島県飯館村生まれ。
高校の合唱部で宗教曲(バードの「3声のミサ曲」とか、
タリスの「エレミア哀歌」とか)を歌ったのが
キリスト教との出会い。
大学1年の時に日本キリスト教会
仙台黒松教会牧師蓮見和男より受洗。
東北大学法学部教授宮田光雄主催の学生聖書研究会に出席。
日本キリスト教会神学校卒。
神戸桜ヶ丘伝道所牧師を経て現豊島北教会牧師。
日本キリスト教会神学校講師(歴史神学)。
妻一人息子一人娘一人猫一匹と同居中。
著訳書:J・モルトマン『人への奉仕と神の国』(共訳)、
『プツァーとカルヴァン』、E・A・マッキー『執事職』(共訳)、
『なぜ「秘密法」に反対か』(共訳)。