クリスマスと言えばプレゼント。
おそらく一年中で一番たくさんのプレゼントが行き交う季節ですが
その始まりは聖書にあります。
マタイによる福音書が記している「東の国から来た博士たち」が
黄金、乳香、没薬をイエス・キリストに献げたという出来事が
クリスマスプレゼントの始まりと言われます。
この博士たちについては「東の国から来たマギ」としか言われていません。
この「マギ」という言葉は「博士」とも「賢者」とも「占星術師」とも訳せる言葉ですが、
歴史が下るにつれて、さまざまな言い伝えが生まれることになります。
贈り物が3つだったことから3人とされ、
メルキオール、バルタザール、カスパールと名前が付けられました。
それぞれアフリカ生まれの青年、アジア生まれの壮年、ヨーロッパ生まれの老人とされ
ついには、王様であると考えられるようになります。
クリスマスの絵画やクリスマスカードの絵をよく見ると、
それぞれの特徴が描き分けられていることに気がつかれることでしょう。
シンプルな聖書の本文からすると途方もない「発展」ですが、
勝手な造り話と済ませることはできません。
そこにはなにより、アフリカ人もアジア人もヨーロッパ人も、若者も壮年も老人も、
つまり世界中の誰もが、イエス・キリストの誕生のお祝いに招かれているという
真実の言い表しがあります。
誰でも来ることのできる教会のクリスマスに
ぜひ足を運んでいただければと思います。